90年代の日本のロック/ポップシーンに旋風を巻き起こしたL⇔R
ついにiTunesで全曲配信決定!

それと同時にレコード会社をポニーキャニオンに移籍、デビュー時の3人に戻った彼らも又、新たな可能性に向かって歩き始める。

デビュー時から、シングルはあくまでも楽曲としての普遍性にこだわり、それとは別にバンドとしてのアイデンティティはライブやアルバムで表現するといったある意味古きよき時代の欧米のミュージシャンの活動姿勢を摸倣した様な彼らの活動はこの頃さらに加速してゆく。

移籍後初のシングルとなった「リメンバー」、映画の主題歌になり、長いチャートインの末彼らにとって初のトップ10ヒットとなった「HELLO IT'S ME」などはこういった彼らの活動ポリシーから生み出された物ではあるが、同時にテレビなどのメディア露出も増え続け、ポップ・グループとしての彼らの存在が急速に世間に広まり始める。

そんな中で製作されたアルバム「LACK OF REASON」は多彩なゲストを迎えて製作された前作「Land of Riches」とは対を成すように、ライブ活動によってもたらされたバンドとしてのシンプルな魅力と、音的に過剰な装飾をなるべく削ぎ落としてオーディエンスに訴える様なポップな楽曲が並ぶ作品だったため、以前からのファンから物足りなさを指摘する声もあったが、逆に前作までの、時にはマニアックと評されたバンドイメージが払拭され、それによって又新たなファン層とアルバムセールスにおける実績を獲得した事はある意味日本のポップミュージックシーンと当時の彼らのスタンスを考えると非常に興味深い。



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